転職にプラスになることなら全て使い切る覚悟で

 まだまだ暗雲垂れ込める中途採用、要するに転職市場においてますますその厳しさを予感させる中高年者層ですが、今回は特に50代の転職事情についてどのようになっているのか、ネットから検索してみます。そのニュースは冒頭、不正経理処理問題が明るみになったオリンパスの経営縮小策について言及しています。携帯電話やスマホのカメラ機能が充実していく中で、同社の2万円以下の小型デジカメの在庫過多現象が起きており、この販売を中止するというものです。これにより当然生産拠点は5から2つの拠点に縮小することになり、そこで働いている特に50代のサラリーマンがリストラされるのではないかという懸念がテーマになっています。

 確かに50代の転職市場は難しいといわざるを得ません。現実問題、最近の実例ではリーマンショック時に大量のリストラが断行されましたが、そのリストラの対象にされたのはもっぱら中高年層ですから、それと180℃違う採用するという流れが起きにくいのです。考えてみれば、中高年者層はそれより若い年代の社員より社内人脈が厚く、かつてあった社員旅行の思い出や、苦い酒を酌み交わすことも多いのではないでしょうか。こうした“人情”の積み重ねをもはや会社はドライに切り捨てていく時代になったのですね。

 

 ところで50代の転職、たまたま募集が掛かっても、まさに「生き残り」をかけた転職となるだけに必死ですし、同時に採用は遥か彼方のことのように思えるものばかりです。50代の転職者は、65歳からの年金開始年齢までいかにして生活を繋いでいくかが主要なテーマですから、その時まで働ける正規雇用を確保したいという本音があります。ところが現実は年齢が高くなると正社員という正規雇用からパート等の非正規雇用の案件数が増えていきます。このような求人環境の中で、正社員を目指すのですから、その困難さはいうまでもありません。

 

 思い切って独立できる資格をとって専業事務所でも構えて、これまで培った人脈を辿りながら営業を掛けよう…といったより積極的な行動に出ることも視野に入れたり、人材紹介コンサルタントのサポートを受けるなどして、より広く、多角的に転職について考え、行動する意思とパワーを全開してください。人生最期の転職を迎えているわけですから、転職にプラスになることなら全て使い切る覚悟で臨みましょう。