新卒就職率右肩上がり進行形


 2013年の春に卒業した新卒者の就職率は前年を上回るものでした。大卒のそれは2年連続で前年を上回り、高卒は3年連続という結果です。いずれも昨年の2012年春の就職率は上昇したということですが、その年は、大企業が多くの中高年者を大量リストラした時期でもありました。明暗が分かれた一年といえましょう。

 さて、就職率が前年比上昇したというニュースは一見喜ばしい状況ではありますが、有効求人倍率を非正規雇用分も含めて公表するケースもあり、にわかに喜べない心境ではあります。同時にリーマンショックが起こった2008年以降、ニートやフリーターの増大という深刻な状況も続いています。昨年2012年のフリーターの数は、180万人にも達しているといいます。フリーター等は年収100万円から200万円という人が殆どで、正社員の5分の1程度という例もざらにあります。

 

 フリーたとはいっても好きでフリーターになっているわけではなく、正社員として就職したいけれど採用されないまま、生活のために仕方なくフリーター生活をしているという人が大勢います。こうした希望を抱えながらも、フリーター生活が長ければ長く続くほど、正社員への道は閉ざされていくというデータもあります。負の連鎖です。

 

 このような状況は近い将来の生活保護受給世帯の増加へとつながり、年金や税金などの減免、免除等国や地方財政の圧迫へとつながる要因となっていきます。一刻も早い各企業経営者の意識改革と国や自治体の金銭的等の支援策が望まれます。